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自動運転車の死亡事故・続報

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自動運転車の死亡事故に思うこと - まーぶーのぶーんぶーん♪ブログ

先日
3月18日に発生した
自動運転車の死亡事故の
車載映像が公開されました。

死亡事故を起こした自動運転車の車載カメラ映像 - YouTube

この車内映像を見る限りでは
自動運転モードでありながら
スマホか何かに視線を落とし
半ば運転を放棄している
印象を受けてしまいます。

また
車外に向けたオンボード映像では
ヘッドランプに
被害者の女性が照らされた
一瞬だけハンドルを右に
切ってはいるものの
減速することはほぼできず
巡航していた勢いそのまま
衝突してしまっています。


センサーは実際に作動していたのか?


これはまだ
解明されていません。

ただ
上の動画を分析した
テクノロジー企業の
米Cortica社は
衝突の0.9秒前に
被害者女性と車の距離が
50フィート(約15メートル)
あったといい
事故を回避するには
充分な距離であったことから
センサーは
作動していなかった可能性が
大きいのかもしれません。


自動運転車に
装着されていたセンサーとは?


今回事故を起こした
Uberの自動運転車に
装着されていたのは
LiDARと呼ばれるセンサーや
レーダーセンサー
障害物を検知できる
カメラ7台でした。

しかし
以前のモデルの
Uberの自動運転車には
LiDARセンサーと
レーダーセンサーが7基ずつ
カメラも20台
装着されていましたが
今回のモデルでは
LiDARセンサーが
ルーフ(屋根)部分
1基しか装着されていませんでした。
(レーダーは7基)

しかも
今モデルは
SUV車であるため
屋根から周囲とは距離があり
死角も大きく
LiDARが作動しにくい状況に
あるようでした。

SUV型の今回のモデル

ちなみに
LiDARセンサーというのは
レーダーが電波を使ったセンサー
であるのに対して
LiDARはを使って
検知するセンサーです。

レーダーが
金属を検知するのが
得意なのに対し
LiDARは
非金属のものを
検知するのが得意であるため
レーダーとLiDARは
得意なもの苦手なものを
分担するセンサーだったはずです。

それが1台しか
装着されていなかったというのは
個人的に
ちょっと手抜きすぎなのでは?
と感じてしまいました。

現にGoogleのもとで
開発しているウェイモの
自動運転車には
LiDARセンサーを6台
GMの自動運転車には
7台搭載されています。


まだ
事故の詳細がすべて
解明されたわけではないので
断言できませんが
視線を下に落とした運転手や
センサー数の削減など
Uber社の油断が招いた
今回の事故だったと
言えるかもしれません。